The Lady is a Tramp

アラフォー 管理職 小金ある一人暮らし の日常

「女性ならではの」というクソ枕詞

昨日と今朝と、同じニュースを2回見て、

ムナクソ悪い枕詞について。

 

 

札幌市内の某タクシー会社が、

女性ドライバーを積極採用しているそうで、

そのこと自体はとても良いと思うんだけどね。

 

 

なんだけど、報道がクソ過ぎる。

テレビの世界って、ものすごい男尊女卑って

複数の読み物で読んだことあるけど、

やっぱりそうんだろうなぁ~、と思わざる得ない、

鈍感な言葉遣いの番組作り。

いまどきそんなこと言ってて、本当に大丈夫なのかね。

 

 

 

まぁ、その会社の常務さんとやらも、

「女性ドライバーは指名が多い」

みたいな話をしていて、

「女性ならではのきめ細かい接客が、

お客様に安心感を与える」

ってしゃべってたけど、

 

そもそも、

 

タクシードライバーにきめ細かい接客対応がマストなら、

男性のドライバーもそのように指導され、

その点で評価されて当然の話。

男性だから多少不愛想でOK、って話にはならないよね。

ならないはずなのに、返事もしないオッサンドライバー、

たまにいるよね。

乗った瞬間に千円札出して降りてやろうかと何度思ったことか。笑

 

 

閑話休題

 

 

または、タクシードライバーにそれほどきめ細かい接客対応は不要だ、

というのであれば、当該女性ドライバーの接客対応は

完全にアディショナルの評価。

アディショナルではあるけど、

結果として指名が多くなる→報酬につながる、というようであれば、

それは本人が保有しているスキルを発揮している、ってだけ。

女性だからきめ細かい、とかそういう話じゃない。

 

 

それを、

「女性ならではの」って、またもや女性をひとくくりにして

アナウンスしてしまうことで、

女性ドライバー=きめ細かく丁寧に接客してくれる、

ってみんな思っちゃうじゃん。

 

まさにジェンダーバイアス

女性=柔和で丁寧なはずだ、っていう。

そう思い込んでるから、少々の塩対応を受けたりすると、

「なんだあの生意気な対応は!」ってなるんだよ。

 

だからね、

「女性ならではのきめ細かな接客」とか、

報道が使っちゃダメだと思うんだよなぁ~。

取材に行った会社の社長がたとえそう言っても、

報道の使命として、言葉を洗練し直す必要がありませんか?

テレビ局、新聞社、編集社。

狭き門をくぐった優秀なみなさん、

報道の使命をもう一度考えてほしい。

そういう報道をすることで、また女性たちは、

そうでなくてはならないようなところへ追いやられるんだよ。

 

そして、ずっとそうやって暮らしてきたから、

男性よりもまわりに気づかいがあるように育つのは

至極当然のことでしょう。

まわりが要求するんだから。

 

 

この前、ちょっと好きな男と飲みに行ったら、

私は全っ然、1ミリも気にならなかった女性従業員の態度が

「ぞんざいでちょっと気分が悪かった」って後から言うんだよね。

『女性=愛想がよくて当然、って思ってるからそうなるとかはない?

ジェンダーバイアスよ。笑』

ってハッキリ聞いてみたら、

「そんなことない」

って言ってたんだけど、私はその従業員がどうだったかよりも、

こういうことを言う私をどう思うか、を知りたかったから、

特に「なんだこの女」ってならない彼を、

またもう少し好きになったところだわ。

 

 

 

ムナクソ悪い枕詞とイイ男の話。

ここまで読んでくれてありがとうございました。